小説でたいやき食い放題

 

※ このSS(?)は、Tactics制作のWin95版ソフトONE 〜輝く季節へ〜を元にしています。引用文・作品名・名称などの著作権はすべてTacticsが所持しています。

※ あ、あとゲームやってないとたぶん、というか絶対意味不明です。ぜひ買ってプレイしましょう(18歳以上になってからね)

 

浩平 「何の脈絡も無く突然だけど、俺は小説家になるぜっ!」

留美 「小説なんてあんたには絶対無理!!」

浩平 「七瀬に言われたくは無いね!!」

瑞佳 「そうだよ。やめたほうがいいよ」

浩平 「だよもん言ってるだけの奴が俺に対してえらそうな事を言うな!!」

瑞佳 「まだ、だよしか言ってないもん」

浩平 「...おまえはやっぱりだよもん星人だ」

瑞佳 「あ、あう〜」

みさき「無理だと思うよ」

澪  かきかき『無理なの』」

茜  「無謀です」

澪  ウンウン

繭  「みゅー」

浩平 「みんなして俺の才能を認めないつもりだな?」

茜  「そんな物はありません」

澪  かきかき『ないの』

浩平 「俺が小説書いたら先輩なら読んでくれるよね?」

みさき「たぶんそれは無理だと思うよ」

浩平 「しまった!!」

みさき「でも、点字で書いてくれるなら読めるよ」

瑞佳 「いきなり小説書くなんて無理だよ、あきらめようよ」

留美 「あんたのどこに小説書く才能なんてあるのよ!!胸に手を当てて考えて みなさい!!」

浩平 「わかった」

留美 「珍しく素直・・・って、ぎゃ〜〜〜っ!!誰が私の胸に手を当てろとい ったのよ(半泣)」

浩平 「七瀬の言うとおりにしてやったのに何で泣いてんだ?」

留美 「乙女に対してすることかっ(怒)」

浩平 「俺のギャグがわからないのか?今のはけっこう受けると思ったんだか・ ・・」

留美 「それのどこがギャグよ!!殺人的に面白くないわっ!!!!」

瑞佳 「今のはひどいよ」

繭  「みゅ〜、みゅ〜」

澪  かきかき『えっちなの』

茜  「エッチは嫌です。」

みさき「よくわからないけど、『もうしないほうがいいよ』とだけ言っておくよ」

留美 「あんたエッチな官能小説でも書いてなさいよ!!」

浩平 「七瀬の提案により、デビュー作は官能小説に決定」

瑞佳 「え〜っ、やめようよ〜」

澪  かきかき『かんのーしょーせつってなに?』

瑞佳 「・・・知らないよ〜」

茜  「・・・私も知らないです」

繭  「ほぇ〜」

みさき「・・・字が見えないよ」

浩平 「最初に言い出した七瀬の口から詳しく説明してくれ」

留美 「何で私に振るのよ!乙女の口からそんな事言えるわけ無いでしょ!!」

浩平 「さっき大声で『官能小説でも書いてなさい』って言ってなかったか?」

留美 「それは聞き間違いよ!私は『感動小説』って言ったのよ、うん、そうよ、 そうに違いないわっ!」

瑞佳 「ちょっと無理があるよ」

留美 「みんな感動するのよ」

澪  かきかき『かんど〜するの』

茜  「感動したいです」

繭  「みゅ〜」

みさき「それならいいと思うよ」

浩平 「そうと決まれば、早速『官能小説』を書き始めるとしよう」

瑞佳 「もとに戻っちゃってるよ」

留美 「もうほっときなさい」

浩平 「そこで、このネタで書くには、どうしても必要な物がある」

澪  かきかき『なにがいるの?』

瑞佳 「ペンと原稿用紙?」

留美 「もしかして・・・」

茜  「何がいるのですか?」

浩平 「約一名すでにわかってそうなやつがいる」

瑞佳 「私かな〜?」

みさき「それならどんな小説でも必要だと思うよ」

澪  かきかき『わからないの』

繭  「ほぇ〜」

浩平 「それはモデル!!俺の言うことを聞いてくれて、何でもしてくれるく素 直なモデルが必要だ」

茜  「絶対嫌です。」

留美 「やるわけないでしょ!!」

みさき「わたしはいやだよ」

繭  「はぇ〜」

澪  かきかき『いっしょにかんど〜するの』

浩平 「そうか、やってくれるか!!ほれ見ろ、これで俺の才能を理解してくれ るやつがいる事も証明されたぞ」

みさき「澪ちゃん、感動はできないと思うよ」

澪  かきかき『なんでなの?』

瑞佳 「えっとね、ゴニョゴニョ・・・・とかするんだよ?絶対やめたほうがい いよ」

澪  ぶんぶんぶん、かきかき『いやなの やらないの』

浩平 「ちっ、余計な事をしやがって」

留美 「当たり前でしょ!!」

浩平 「小説を書いて有名になって金持ちになったらなんでも好きなもの食って 生活できるってのに」

茜  「なんでもですか?」

浩平 「そう、たいやきでも練乳ワッフルでもなんでも食べ放題だ!!そしたら 好きなだけ食わせてやるぞ」

茜  「たいやき・・・・ワッフル・・・・」

瑞佳 「里村さんも甘い誘いにだまされたらだめだよ」

茜  「甘い・・・」

繭  「はぇ〜」

留美 「みんな戻って来〜い!!」

茜  「・・・やっぱり嫌です」

浩平 「モデルがだめってのなら、路線を変えて強引なやつにするぞ!!」

留美 「それって嫌がる人を無理やりってやつ?」

瑞佳 「犯罪だよ〜」

茜  「たいやき・・・」

繭  「ほぇ〜」

澪  かきかき『しちゃいけないの』

みさき「警察のお世話になるとテレビに出て有名になれるよ」

瑞佳 「えぇ〜っ」

留美 「シャレになんないよ!!」

茜  「警察は嫌です」

繭  「みゅ〜みゅ〜」

澪  かきかき『けいさつ いやなの』

浩平 「そんなので有名になってうれしいわけ無いだろー!!」

みさき「冗談だよ」

留美 「うわぁあ、暴れ出した!!」

澪  かきかき『こわいの』

繭  「みゅ〜(半泣)」

瑞佳 「ちょっと落ち着いてよ。暴れたら先生に怒られるよ」

みさき「ひどいよ、冗談なのに」

浩平 「ふぅ、暴れたらすっきりした」

瑞佳 「なんとか落ち着いたよ」

茜  「乱暴なのは嫌です」

みさき「すごく怖かったよ。いつか仕返しするからね」

留美 「こいつの場合本当にやりそうだから怖いのよ!!」

浩平 「とにかく小説はやめだ〜!!」

瑞佳 「それがいいよ」

留美 「みんなを怖がらせたんだからそれなりのお詫びがほしいわね」

茜  「たいやき・・・」

澪  かきかき『おなかすいた』

繭  「みゅ〜」

みさき「わたしもおなか空いたよ」

浩平 「ちょっと待てよ!!何人いると思ってんだよ!!」

瑞佳 「それくらいは仕方ないよ」

留美 「というわけで放課後無料たいやき食い放題7名さまけって〜い」

澪  かきかき『いくの』

浩平 「でも、俺が無料の中に入って無いだろ?それだと割が合わないぞ?」

茜  「確かにそうです」

浩平 「だろ?」

茜  「当然です」

留美 「当たり前でしょ。へ理屈言ってるひまがあったら商店街にいくわよ」

浩平 「ううっ、持病の眠気が・・・という事で今日はパス!!」

瑞佳 「それは病気じゃないよ」

茜  「逃がしません」

澪  かきかき『びょうきなの?』(半泣)

みさき「あ〜っ、泣かした〜。悪いんだ〜」

浩平 「俺は凶悪殺人ウィルスの睡魔に侵されているんだぁ〜!!俺に近づくと 感染するかもしれない!!みんな離れてくれぇ〜〜〜っ」

澪  かきかき『かわいそうなの』(泣)

みさき「もっと泣かした〜。いけないんだ〜」

浩平 「うぅっ、もう大丈夫だから心配要らないぜ!!」

澪  かきかき『へいきなの』

みさき「何とか泣き止んだね」

瑞佳 「もう、変な事ばかり言うからだよ」

留美 「元気になったみたいだから早速たいやき買いに行きましょうね〜」

浩平 「しまった、墓穴を掘ったか!!」

みさき「もう、あきらめたほうがいいよ」

茜  「行きましょう」

浩平 「突然、自分の体に重みが無くなっていくような感覚に襲われる。時々俺 がこの世界が存在しているのかさえわからなくなる。このまま俺の存在はこの世 界から消えてしまうのだろうか?すでに、俺の存在を覚えていてくれる人は誰も いないかもしれない」

茜  「忘れてません。はっきりと覚えてます」

瑞佳 「なにをわけのわからない事言ってるの」

留美 「あんたはあんたでしょ!!そんな事言っても逃がさないわよ!!」

澪  かきかき『おぼえてるの』

繭  「ほぇ〜」

浩平 「どうやら時間が無いみたいだ。俺はこの世界から消滅してしまうのか。 昔望んだ永遠のある世界へ旅立ってしまうのか。次第にみなの声が遠く小さくな っていく気がした。もう戻れない。いや、戻らなくてもいいんだ。俺は何も失わ ない永遠の存在する世界に行くんだ・・・・」

留美 「・・・」

瑞佳 「・・・すごいスピードで逃げていくよ」

留美 「なにが声が遠く小さくよ!!あんたが走って逃げてるだけじゃない!!」

澪  かきかき『たべたいの』

繭  「ほぇ〜」

茜  「たいやき・・・」

みさき「たぶんたべられると思うよ」

留美 「捕まえた!!!この私から逃げられると思ってるの!!」

浩平 「あぁ、みんなもこっちの世界に来たんだ」

瑞佳 「こっちもあっちも、ここは学校の中で、階段でつまずいたところを七瀬 さんに捕まえられたのよ、もう変な事言わないでよ」

留美 「あんたに何も失わない永遠の世界なんてありゃしないのよ。たいやき代 はちゃんと払ってもらうからね」

浩平 「やっぱりだめ?」

瑞佳 「仕方ないよ」

留美 「あきらめなさい」

澪  ぱらぱら『おなかすいたの』

繭  「みゅ〜」

みさき「みんなで食べるといつもよりおいしいよ」

浩平 「きっと、俺のたいやきは涙の味かするんだろうな・・・」

 

ONEのコーナーへ

戻る