第3巻 雪の章 みさき・澪

 まず、タイトルロゴが終わるといきなりタイトル画面へ行く。ふむ、どうやら澪の「字幕スーパー版」と「音声版」があるようだ。とりあえず、気にしないで、普通に全編再生してみる。

 OPは、今回から変わってEternity〜この始まりに終わりはない〜も、2番になり、絵も例のお化け屋敷巡りコースではない。で、キャラに関して言うと、相変わらずという感じで、概ねそれなりに描けているものの詩子は完全に別キャラの風味(※1)あとは、特におかしいところは………うわっ! 七瀬が転校先の制服を着てるっ!(※2)

 で、中身は、ちび澪の登場。本編ではちび澪がどこにいたのか謎な時ではあるが(※3)で。ブランコを一人で漕ぐシーン。おお、これは浩平が? と、予想通り浩平(だと、思われる)登場。『それが、あの人との初めての出会いでした』と、澪の心理描写……青のクレヨンで『澪』と自己紹介。おお、本編通りだ(※4)

 で、描写が現代に戻って、澪のお絵かき……おお、なんかまともな絵を描いてる。そこへ、いきなりみさき先輩登場(※5)。果たして、浩平のサポート無しに会話は成立するのか? 案の定、みさき先輩にスケブをみせても反応しないことに、戸惑う澪(※6)、平然としてるみさき先輩。うーん、ここは流石というか(^^;;

 シーンは進んで、澪は舞台稽古(※7)。どうやら、演劇部の設定は変わっていないらしい。で、みさき先輩は浩平(※8)に夕焼けの点数を訊いて……おお、本編と同じ65点だ。どうやら、夕焼けには相変わらず厳しいらしい。

 澪は浩平と帰宅で、みさき先輩はシュンに独白。失明以前から、学校に入り浸っている設定は変わらず。「そんな私を、初めて別の世界へ連れだしてくれた……」って、もうその絡みの話は終わっているんですかい! つーか、思わせぶりな出会いのシーンは?? 相変わらず、時間軸が分からない。

 で、再び澪の視点。ころころ変わるので結構大変。どうやら澪は速攻で、浩平がスケブの相手だと確信した模様。澪にスケブを見せられて愕然とする浩平(※9)…そして、みさおを思い出す浩平。そして。みさお死亡シーンへ……(※10)。個人的には、あの授業参観のシーンではないのが残念。

 んでもって、例によってまた消える浩平。足跡が消える演出は良いのだが……何度消えるんだ、ホントに。そして、スケブに書かれた「澪」の文字が消えて……ちょっと待て!! 何故消える!? あれは、澪が書いた文字だろっ!! 消えるなっ!!! 「つづく」じゃ、ねええええっ!!!

 

 今回は、以前ほど突っ込みどころが無いと思っていただけに、最後のパンチは痛かった……。気を取り直して、字幕スーパーの方を見てみる。こういうのが出来るのはDVDの特権。VHSの方はどうなっているんだろう? しかし、冒頭のシーン、澪は普通に喋っている。あれ? 首を傾げつつも、しばらく見ていると、字幕シーンが、あれ? こんなセリフ喋ってたっけ?? あれ? あれ? あれ?

 と、ひとしきり慌てたが。どうやら、単に「音声版」では、澪の声が新規に追加されている、だけで、「全編」などで出ていた澪の声が消えるわけではないらしい……なんと中途半端な作りか。というか、別に「音声版」だろうと、「全編再生」だろうと、ついに付いた「チャプター」でも、全部「字幕」は出せます。音声に関してもJPN1がノーマル版で、JPN2が澪の音声追加版です。といか、そう言う注釈を書けば、メニューなんていらないんじゃ……。とことん謎です。

 

 

 さて、そんな所で、今回分かったことをまとめると……。

1)澪は言葉が喋れないし、みさき先輩が目が見えない。
2)澪とみさき先輩がそれぞれ、前に進んだのはやっぱり浩平で手段も概ねゲーム本編と同じ
3)浩平、今回も消える
4)3巻で謎を明かし始めるという話だったが、全然明けてない
5)DVDのメニューで澪の声が消える訳ではない

 ……結局、なんなんだか、よく分からない。まあ、これで、繭以外が出そろって、その全員に浩平がかかわってるという事ぐらいだが……。ううん、結局なんなんだろ? このまま終わりそうな気がしてきた。

 キャラ的には、みさき先輩は比較的ゲームのまま。ちょっと子供っぽさと、4次元胃袋がないのがアレだが。澪は、ちょっと大人びているけど……まあ、許容範囲かな。

 で、DVDの方は (1)追加音声・字幕共に無し (2)追加音声有り・字幕無し (3)追加音声無し・字幕有り (4)追加音声・字幕共に有り という、4通りの見方が出来る実にDVDらしい作りだが、個人的には、一回目は(1)で、そのあと、好みに応じて(2)か(3)で見ることをお勧め。流石に、(4)という見方はないだろうが(^^;;

 

 どーでもいいが、パッケージイラストには、澪のリボンがちゃんとチェックになってるのに、中身では消えてるのは……手を抜くなよぅ。

 

 

 

※1 体操服に「柚木」と書いてあったので判明。つーか、作り手も、これを書かないと分かんないとの判断か?
※2 ONE本編では結局、一度も着ずに繭に渡してしまったが……意外と似合っている。
※3 浩平引っ越し前に会っていた。引っ越しの距離がさほどでないのか、偶然2人とも同じ場所へ引っ越したのか……。
※4 次のページにカメレオンが書かれていたが、あれはなんだろう? 少なくとも本編では浩平と澪の出会いは、みさおが病気になるずっと前だが。
※5 このとき、2人の身長差が余り無いことに首を傾げたのは俺だけだろうか? 因みに澪は147cmで、みさき先輩は165cm。その差は大きい。
※6 このとき、澪は「綺麗」を「キレイ」と書いたが、ゲームではちゃんと「綺麗」と漢字で書いていて、漢字の書き取りは得意だと示していた。いや、勿論、解像度の問題でしょうけど。ちなみに、ゲーム本編で「キレイ」と言ったのは「みずか」です。ま、どーでもいい話。
※7 というより、レオタードみたいなのを着て、踊っている。何となく某消費者金融のTVCMを思い起こさせる稽古風景
※8 つーか、やっぱり浩平とシュンの見分けがつかん!!
※9 というか、レンタル期間が1週間から、1日に短縮されてしまっている。澪、大忙し(笑 その代わり、クレヨンが一本ではなく、箱ごとだったようだが。

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