指呼の光



目の前には、ただ絶望と名付けられた海が広がっていた

 

 


 

 

騒ぐだけ騒いでいった二人

ただ、運命という言葉だけが響いていた

あ、私もこうなりたかったんだ

 

 


 

 

不意に空が飛びたくなった

どこまでも続く彼方へ飛んでいきたかった

でも、知っていた。

私は飛べないのだと

 

 


 

 

似合わない、と言って彼は笑った

それにいつも通りの言葉を返して私も笑った

そうしていないと泣き崩れてしまうから

 

 


 

 

少女から抑えていた涙がボロボロと零れた

冷たい雪

この涙も凍るのだろうか?

 

 


 

 

悲しい目をしていた

どうして姉妹揃って同じ目をするのだろう

 

 


 

 

昔の夢

今の夢

未来の夢

全てをこの一瞬で叶えたかった

 

 


 

両腕には抱えきれないほどのプレゼントを抱いていた

いま、確実に幸せだと言えた

でも

だったら、この空隙は何なのだろう

 

 


 

 

目の前には、ただ絶望と名付けられた海が広がっていた

でも、その足下に1つの光を見つけた

 

 


ちょっとanemoscopeの詩みたいな物を書こうと思って書いてみました
いや、苦手なんですよ、詩って。うむむ
ところで、あれって誰が書いたんでしょう?


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