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※ このSSは、Tactics制作のWin95版ソフトONE 〜輝く季節へ〜を元にしています。引用文・作品名・名称などの著作権はすべてTacticsが所持しています。
※ あ、あとゲームやってないとたぶん、意味不明です。ぜひ買ってプレイしましょう(18歳以上になってからね)
七瀬「あたしの、乙女のイメージがああっ!!!」
町中を暴れ回る、人造人間るみちゃん。
浩平「暴走してるな…」
長森「呑気にしてないでよっ! 七瀬さん大変だよっ!」
茜「…人造人間に対抗できるのは人造人間だけです」
浩平「おっ、なにかありそうだな」
澪『作ったの』
浩平「作った?」
茜「…『人造人間2号みさきちゃん』です」
浩平「おおっ!」
茜が白い布を取り去ると、静かに横たわっていた『みさきちゃん』の姿が現れた。
浩平「って、『るみちゃん』に全人類の技術と予算をつぎ込んだんじゃ無いのか?」
茜「…はい。ですから『みさきちゃん』は余った材料で作りました」
長森「はあっ、またここの作者はそんないい加減な設定で。…みさき先輩のファンに殺されても知らないよ」
浩平「よし、起動しよう。動力は何だ」
澪『電気なの』
そういって、電源コードを差す。………電源コード!?
浩平「って! 普通のコンセントかっ! それでどうやって戦うんだっ!」
長森「延長コード無いの?」
いや、延長コードが100本以上ないと無理だろ。
茜「…では、ガム型ニッカド電池で動かします」
澪『充電忘れたの』
なんか、凄い不安なんですけど……。
茜「…しかたありません。最終手段です」
茜はそういってなにやら大事そうな箱を開けると、そこから取り出した物は…。
浩平「ぜ、ゼンマイ!?」
ぎりぎりぎり………と、ゼンマイを巻いていく茜……うごくんかい。それで。
うぃーんん………。と、ゼンマイにあるまじき音がして動き出す『みさきちゃん』
みさき「あ、別に怪しいものじゃないよ」
浩平「………もういい。さっさと『るみちゃん』を退治してくれ。カタパルトの準備は!?」
長森「『るみちゃん』がマッハ5で走ったから、壊れちゃったよっ! 予算が無くて新しいの作れなかったしっ」
浩平「ど、どうするんだよ」
茜「…輪ゴムで飛ばします」
ご、ゴム!?
みると幾つにも繋げた輪ゴムの束を伸ばして『みさきちゃん』の腰の所に置く。
まるで、パチンコ。
澪『目標補足なの!』
モニターに映し出される『るみちゃん』。
…東京タワーに登って、火を吐いている。
お、恐ろしい。
茜「…発射します!」
手を離すと同時にすっとんでいく『みさきちゃん』
みさき「今日は言い風がふいてるね」
浩平「………もう、いい。それで『みさきちゃん』にはどんな武器が積んであるんだ?」
茜「………」
澪「………」
長森「………」
浩平「………」
茜「………」
澪「………」
長森「………」
浩平「………」
茜「………武器を積むのを忘れました」
浩平「忘れるなあああ!!!!」
澪『もうすぐ 対決なの!』
みると、『みさきちゃん』と『るみちゃん』の距離がぐんぐん迫っていく。
…100メートル。
…80メートル。
…60メートル。
…40メートル。
…20メートル。
…10メートル。
…5メートル。
…2メートル。
…1メートル。
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンッ!!
衝突………というか、命中。
みさき「ううっ、目がチカチカするよ〜」
ちなみに、『るみちゃん』は気絶してしまった。暴走は止まったようだ。
茜「…任務完了です」
浩平「それって、ただの投石機じゃねえか!!!」
茜「…そうともいいます」
浩平「別に人造人間じゃなくてもいいじゃねえか!」
茜「…そうかもしれません」
長森「でも、暴走は止まったんだし良かったよっ!」
浩平「まあ、そりゃそうだが」
みさき「あ、いい匂いがするよ〜」
みさき「わたし、お腹空いてたんだよ〜」
茜「…『みさきちゃん』暴走。町中の食べ物を食べ尽くしています」
澪『人造人間3号をつくるの』
浩平「作るなああ!」