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※ このSSは、Tactics制作のWin95版ソフトONE 〜輝く季節へ〜を元にしています。引用文・作品名・名称などの著作権はすべてTacticsが所持しています。
※ あ、あとゲームやってないとたぶん、意味不明です。ぜひ買ってプレイしましょう(18歳以上になってからね)PS版とは内容が違うことが大いにあります。はい。
七瀬「折原っ!!」 浩平「な、な、な、なんだああっ!」 予備校で、うつらうつらと寝ているところで、急に七瀬の声を聞いたので、変な声を出してしまった。 浩平「お前は、乙女は人の安眠を妨害しないものだぞ……」 ぐるっと、辺りを見渡してみると既に人影はない。 どうやら、授業中に眠ってそのまま塾の授業時間が終わってしまったようだ。 七瀬「折原の、そのセリフにも飽きたわ…」 流石に、毎日乙女、乙女、を言い続けると効果が無くなるらしい。 浩平「って、どうして七瀬がここにいるんだ?」 七瀬「あっ、そうだったっ!」 浩平「強盗か?」 七瀬「んなことするかっ!」 浩平「悪かった、誘拐の間違いだ」 バキイイイイイイイィィィッ! 下の机まで割れそうな勢いで、鉄拳がオレの頭にヒットした。 七瀬「殴るわよ」 浩平「殴ってから言うなっ!」 周りに誰も居ないので、七瀬はちょっとしたことで、地モードにはいる。 逆鱗に触ることはないだろう。 浩平「よし、帰るか七瀬」 七瀬「うん、途中で温かいものでも飲みたいな……って、違うッ! どうしてくれんのよっ!!」 浩平「ん? なんだ?」 まったく要領をえない。 七瀬「私の、私の乙女の体を返してよおっ!」 端から乙女の体じゃない、と言おうとしたが、乙女三連撃を喰らいそうなので止めておくことにした。 浩平「だから、順を追って話せ!」 七瀬「前に、折原に体重が増えたって相談したでしょ?」 浩平「あ、ああ、そんなことあったかな?」 七瀬「あったっ!」 七瀬から、どうでも良いような相談を受けることは多い。 よって、全く覚えていない。 七瀬「まさか、覚えていないなんて言わないわよね」 重攻撃の体勢移る七瀬……って、やばい。状況解説してる場合じゃない。 浩平「思い出した、思い出したっ!」 七瀬「それで、折原がなんて答えたか覚えてる?」 浩平「ぐあ…」 当然、覚えているわけがない。 浩平「ああ、あれは………乙女のダンスをしろ……だったか?」 バキイイイッ! 重攻撃が入った。 何か、恨みでもあるんだろうか? 七瀬「はあっ、折原の言葉を信じた私がバカだった…」 浩平「で、オレはなんて言ったんだ?」 七瀬「腕立て20回、腹筋20回、背筋20回を1セットとして、10セット毎日やれって……」 浩平「お、お前、まさか全部やったのか…?」 七瀬「そんな訳無いじゃない」 そりゃそうだ。いくら七瀬が強いとは言え、毎日200回も…。 七瀬「私は、腰が悪いんだから背筋は出来ないわよ」 ………。 と、いうことはこいつは、毎日腕立てと腹筋を200回……。 七瀬「そしたら、痩せるって言ったのにっ……逆に体重増えたッ!」 浩平「お前な、筋肉ってのは脂肪より重いんだ。そんな、体重なんか増えてあたり……」 七瀬「………」 言葉は全てつげられない、七瀬の顔が「あんた、殺すわ…」になっていた。 浩平「さて、帰るか」 七瀬「だから、勝手に話を切り上げて帰るなっ!」 浩平「運動止めれば、すぐに筋肉なんて消えるだろ」 七瀬「はうっ…」 少し考えれば分かりそうなもんなのに、こいつはバカだからな…。 浩平「それに、体重は増えてもプロポーションはぐっと乙女に近づいたはずだぞ」 七瀬「えっ、なんでっ?」 立ち上がったオレに、慌てて着いてくるように七瀬が聞き返す。 浩平「筋肉で、ぐっと体が締まるからな、ウエストは縮まったはずだぞ」 七瀬「そうなんだ…」 と、言っておけばしばらくは攻撃されないだろう。 びゅううううううっ! 外に出ると、途端に強い北風が容赦なく体力を奪っていく。 七瀬「ね、折原っ……」 みると、七瀬が寒そうにしている………。 ああ…。 浩平「寒風摩擦を……」 七瀬「………」 止めておこう。 …抱き寄せるようにして、くっついて歩く。 夜で、人通りがないとはいえ、かなり恥ずかしいものだ。 だいたい、こんな時に限って、長森だのなんだのが出るに決まっている。 七瀬「ちょっと、恥ずかしいかも…」 同じ考えなのか、そんな感じで下を俯いてしまう。 それが、可愛いと言えば…可愛いと言えなくもない。 二人で、のんびりと夜の街を歩いていく。 七瀬「あ、雪……」 浩平「ん?」 今年もほとんど降らない雪だが、ちらちらと雪が舞い降り始めていた。 去年の雪、今年の雪、来年の雪…。 色々あるけど、オレと七瀬は何も変わらないんだろうな…。 そんなことを思う。 浩平「そういや、今年の山籠もりはいつからなんだ?」 どぐしいいいいいっ!!!!! 重攻撃がまともにヒットした。 訂正。 七瀬の攻撃力だけは、年々強くなって言ってるようだ。 浩平「薄れゆく意識の中でそう思った…。」 七瀬「何言ってるの…?」
ななぴーです。 えー乙女三連撃だの重攻撃は分かる人だけ分かってください。 内容いまいちどころかいまじゅうくらいだったのに、小ネタだけ使うんだな、俺。 |