やはり、ここも七瀬の弱点を突くのが得策だろう。

七瀬「さあ、おとなしく『ダブル・留美ちゃんロケットパンチ』の餌食になるのよ!」

浩平「ま、待て七瀬!?」

七瀬「命乞い!? 哀れな物ね」

な、なんか、七瀬が妙に生き生きしているような気がするのは、気の所為なのか!?

浩平「お、乙女は、そんな殺し方はしないぞっ!!」

びくっ、と七瀬の体が震える。流石に乙女という言葉には敏感に反応するらしい。

浩平「七瀬。乙女は、そんな事はしないはずだ!」

七瀬「…………そ、そうよね。ごめん、折原。」

そのまま、ガクンと膝を突いた。どうやら正気に戻ったようだ。

浩平「分かってくれればいいよ」

そのまま、七瀬の元に寄る。はやく起こして走らないと遅刻する。

七瀬「そうよね、…………乙女は、泣きながら愛する男を殺す物よね?」

浩平「それも、ちがーーーうっ!!!!」

至近距離の、ロケットパンチ………こいつは…………。

 

 

えいえんはあるよ。

ここにあるよ。

 

まだ、まだぁ