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※ このコーナーは、KEY制作のKanonを元にしています。引用文・作品名・名称などの著作権はすべてKEYが所持しています。
※ あ、あとゲームやってないとたぶん、というか絶対意味不明です。ぜひ買ってプレイしましょう(18歳以上になってからね)。
祐一「よぅ、おふたりさん」
恒例となった朝の挨拶をする。
佐祐理「あ、祐一さん。おはようございますーっ」
舞「………………おはよう」
3人で、いつも通りの道を進んでいく。
風は冷たいけれど、もう春が近づいていた………。
校門を抜けたところで、人だかりが出来ていた。何か、立ち往生しているといった様子だった。
祐一「どうした?」
校内に入るに入れず、俺たちもその野次馬の中に加わる。
佐祐理「なんですか?」
………。
というか、その騒ぎの中心にある物を見て俺は閉口せずに居られなかった。
小山ほどの大きさのもの。
それが、校門を入ったところで立ちふさがっていた。
佐祐理「あ、山犬ですね」
祐一「え?」
山犬!?
あれって、精々オオカミレベルだろ?
どうみても、これは恐竜クラスだぞ。
佐祐理「この時期は餌がないですから、たまに降りてくるんですよ」
餌って……人間でも喰わなきゃ見合わない……ってまさか。
その、佐祐理さん曰く山犬の眼がぎろり、と野次馬の群衆に向いた。
佐祐理「ふぇ〜…こっち見てますねぇ…」
祐一「見てるどころじゃなくて、涎垂らしながら近づいてくるんだけど…」
じわじわと潮が引くように、前方で並んで立っていた生徒たちが後ろへと下がってくる。
名雪「…うにゅ…」
そこへ、なんの緊張感も無いような、名雪が現れた。
祐一「寝るなっ! 名雪っ!」
名雪「大丈夫、目覚まし買ったから…」
祐一「買っても意味ないだろっ!」
ジャイアント山犬「オオオオオオオオオオオオッ!!!」
祐一「ぬおおっ!」
気付くと山犬は目前に迫っていた。
佐祐理「戦うしかないですね……」
祐一「た、戦う!?」
相沢 祐一 HP:100 | ジャイアント山犬 HP:100 |
祐一「って、なんだ、このパラメーターはっ!」
佐祐理「説明しますね」
祐一「あの、佐祐理さんオレの話聞いてます?」
佐祐理「戦いは、どちらかのHPが0になるまで行います。祐一さんは、誰に攻撃させるか選んで、『攻撃』ボタンを押してください」
祐一「佐祐理さん……」
佐祐理「祐一さん、迫ってきてます!」
祐一「ええい自棄だっ!」
ジャイアント山犬はうなり声をあげている。