しかたない、今日は素直に起きてやるか………。

……。

………。

…………。

浩平「ぐーーーっ!」

ONE ADV1

長森「じゃあ、どうしても、起きないんだね?」

ん? なんだその口調は、なんか作戦でもあんのか? しかし、その程度で動じるオレではない。

浩平「起きない」

長森「じゃあねっ」

ん? さすがに、この展開は不味いぞ。改造手術にしろ(下手すると、寝ながらでも動かせるようにとか言って足にローラーでもつけかねない)なんにしろ、このパターンはまずい。

ごそごそ……。

ぐあっ、なんかごそごそやってるぞ。これは人体改造がくるのかっ?!

浩平「ちょっと待てっ!!」

慌てておきあがる。

グサッ!!!!

…………………。

な、なんだ、今の「グサッ!」ってやつは……。ん? 見てみると俺の枕元に包丁が刺さっている。そうか、これの音だったのか。納得。

…………………。

って納得してる場合かっ!!

長森「もーっ、浩平。動かないでよ〜」

浩平「動かなかったら、死んでたわっ!!」

長森「一回でし止められないなんて、本当に恥ずかしいよ〜っ」

浩平「んな事で、恥ずかしがるなっ!!」

長森「だって? 浩平、寝てたいんでしょ? だったら私が永遠に眠らせてあげるよ」

をいをい。なんかキャラが変わってるぞ、あんまりキャラかえると、全世界の長森ファンに殺されるぞ、この作者。

浩平「待てっ、長森。七瀬ならともかく、お前はそんなキャラじゃ無いはずだぞ!」

長森「私は、昨日までの私じゃないもん。長森マークUだもん」

…………性格変わっても、こいつのセンスの悪さは変化無しのようだ。

浩平「で、そのマークUは、何で俺を殺そうとするんだ」

マークU「問答無用だよ」

をいをい、包丁構え直してるよ。なんか、目の色違うし………………。って、考えている場合じゃないな。

浩平「そっちがその気なら、こっちも本気を出すぞっ!」

こっちだって、伊達に長森と幼なじみはしていない。ここは、確実に倒す為に長森の弱点を突こう。そう…………あれだ。



「おおっ、あんな所に可愛い猫がっ!」

ニンニクを見せ付ける