浩平「澪ーっ、どういう事なんだ?」
どさっ。
『がんばって、倒すの』
浩平「倒すって、誰をだ?」
どさっ。
『折原 浩平』
しかし、澪は何冊スケッチブックをもっているんだ。
浩平「澪ーっ、今日はスケッチブックを何冊もっているんだ?」
どさっ。
しかし、腕が疲れてきたのか、なげて直ぐに落ちてしまった。はう〜っ、という感じで、スケッチブックを拾いに行く。と、その姿が消える。
浩平「ぬお!? 澪の奴いつのまに、透明化なんて技が使えるようになったんだ?」
茜「…違います」
横で、茜がきわめて冷静な突っ込みを入れる。どうやら、澪は自分で掘った落とし穴に落ちたらしい。
どさ。
穴の中から、スケッチブックが飛んでくる
『〜@∞○〜』
読めない。
茜「…『たすけて』そう書いてあります」
何故読める、茜。相変わらず隙が無い。
ま、細かいことは良い、何とか手を伸ばして澪を穴の外に出す。
澪『あのね』
澪『よく、わからないの』
今までの記憶が無いことを言っているんだろう。
浩平「気にするな、悪い夢でも見たと思え」
★ ☆ ★
そして、放課後。こうなると残っているのは…………
みさき「浩平くん」
やはり、みさき先輩だ。
みさき「みんな、負けちゃったんだね」
ものすごく残念そうな顔をする。
みさき「じゃあ、私が倒すしかないよね」
うー、正直な話、みさき先輩は強敵だぞ。少なくともこの学校内では、俺に勝ち目はないんじゃ無いか? らっきょうがあれば、良かったのだが残念ながら切らしている。