浩平「茜、本当に済まない。タール6mgだ!!」

何故か、もっていた煙草に火を付けて、投げつける。俺も嫌いだが、幸いこっちが風上にいるので被害は少ない。

茜「…煙草は、嫌いです」

そのまま、茜は倒れた。って、いくらなんでも弱すぎないか? それは。

浩平「茜、茜。しっかりしろ!」

茜「…浩平。酷いです」

どうやら正気に戻ったようだ。しかし…………。

キーンコーンカー…。

ぐあ、バトルだけで休み時間が終わってしまった。

茜「…浩平、戻りましょう」

浩平「そうだな」

駆け足気味で、教室へ戻る。

 

ばさっ!!

 

もう少しで、中庭から出るというところで、何かが落ちた。スケッチブックだ。みると、遠くに澪の奴がいる。スケッチブックを指差している。拾えということなのだろうか。

茜「…何か書いてあります」

ん? 先に拾った茜からスケッチブックをうけとる。

 『あのね』

そう書いてあった。

ばさっ!!

読み終わったところで、もう一冊なげてきた。

 『倒すの』

いや、倒すのはいいんだが、澪相手だと、長距離の会話が大変だ。ま、澪が相手なら大した努力もないだろう。この分だと、スケッチブックで殴られるくらいか。とはいえ、油断は禁物だ。さてどうするか。

 

何もしない

リボンをほどく