格安DivXプレイヤー買ってみた2

 で、やっぱり格安というので気になるのは画質・音質。ここでは、MP3再生ができる、DVDプレイヤーである、SD-5000と比較してみることにする。

TW-3108

SD-5000

 画像は、コンポジット経由でキャプチャーしたため、画質の劣化は起こっています。それを頭に入れて見てみてください。とりあえず、DVD-Videoでの映像です。

 まず、気付くのがTW-3108の方が、甘いというか縁がぼやけて見えますね。その所為で、SD-5000では見えるジャギーが見えなかったりしますが……まあ、この辺は値段相応ってことで、仕方ないかも知れません(SD-5000は買った当時で50kほどしました)。

 次に、TW-3108が色が飛びやすいこと(左の映像でよく分かる)や、いろが淡すぎる印象などを受けました。でも、どうしても気になる……という程では無いですね。まあ、色飛びは若干気になりますが……この辺の、調整機能は欲しかったですね。

 

 DivXの方ですが、こっちは比較対照がないので、ぱっと見た目で判断すると……これは元ソースの影響をかなり受けます。しっかりと圧縮した物は、非常に綺麗に見えます。SVHSと比較しても問題ないような感じで、これなら保存用としても良いカナ? という感じなのですが……元の状態が悪く、ブロックノイズやモスキートノイズが混入していると、それがPCの画面でみるよりくっきりはっきりと出てしまって、ちょっと見れたもんじゃないです。

 この辺は、コントラストやガンマ値の問題だと思うのですが……残念ながらそのような設定が出来る箇所はどこにもありません。

 

 次に、音質を見てみようと思います。とりあえずはMP3ですね。今回はMP3単体でやってみますが、おそらくAVIなどの音声codecとして使う場合も同じでしょう。

 

原音

SD-5000

TW-3108

 まずは、スペクトル分析。

 ぱっと見て気になるのが、TW-3108だけ、時折縦線、全周波数にわたるようなノイズが入っています。実際に聞いてみると聞き取れない音なのですが……解像度の高いヘッドフォンとかで鑑賞すると聞き取れるかも知れません。

 そのほかは、一見してTW-3108の方が、高音部などが、しっかりしてそうに見えますが、原音と比較してみると……なんか強調されているような気もする。よく見てみると、中音部なども同じ感じ……うーん、よく分からないので、周波数分析もしてみる。

原音

SD-5000

TW-3108

 あー、こりゃなんて言うか……TW-3108だけ、最初から最後まで別物です(w SD-5000は13kHz以降はかなり原音から離れていますが、それまではかなり近い感じです。耳で聞いてもやっぱMP3の音質はいいです。

 それと比較するとTW-3108は凄い。出だしから違うのだけでも、おかしいのに11khz付近から、左チャンネルと右チャンネルですら、合わなくなってきている。ヘッドフォンなどで、聞いてみてもシャリシャリというか、かすれているような感じがします。(※ソースによって、出やすいものもあります、その場合、スピーカーでも、はっきりとシャリシャリが……)

 それでも、適当に流して適当に効いている文には気になりません。まあ、我慢出来ない程の音質ではないが、音の質は悪いと言えるかと思います。もっとも、SD−5000というのは、相手が悪かったのかも知れませんが。

 

 さて、MP3が分かったところで、次はリニアPCMで見てみようと思います。WAVEファイルは勿論置けませんが、DVDの規格でリニアPCMはサポートされていますので、それで試してみます。まあ、リニアPCMはデコードの必要もないし、出力は光DIGITALだし、大差は出ないと……。

SD-5000

TW-3108

 ……思ったんですが。出ましたね(w

 MP3の時と同じように、ノイズが入ってます。これは再生ソースに関係なさそう。内部機器のノイズかもしれません。シールドすると直るかな?

 って、そんな話はどーでもよくて、15khz以降がノイズを除いて全然出ていません。ばっさりと切れています。これは、周波数分析をしてみても……。

SD-5000

TW-3108

 やっぱりかなり悲惨な結果に……。リニアPCMはあまり変化が無いだろうとおもって、元ソースを用意していなかったのですが、元ソースと比較するまでもなく、TW-3108 はダメっぽいです、はい。15kh以降が全然出てないのは勿論、それ以前も、かなり劣化してしまっている模様。

 

 

 この辺から考えてみると、やはり音質は良くない。というか、悪い部類に入ると思われる。中音域では、MP3とリニアPCMで同じように劣化しているため、音声の出力部分に問題があるか、変な小細工でもしているのかも知れない。高音域はMP3ではちゃんと出ていたのに、リニアPCMで出ていないのは非常に不可解。なんか、欠陥があるのかも。

 

 

 結論として、SD-5000と比較した場合、映像も音声も劣ることが判明。他のプレイヤーとの比較は出来ない物の、やはり悪い方の部類に入るのではないかと想像される。もっとも、適当に流している分には気にならないレベルなので、使い道を間違わなければ十分実用レベルではある。

 

 

 

基本 画質・音質比較 分解 再生できるDivX設定(追試)


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