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※ このSS(?)は、Tactics制作のWin95版ソフトONE 〜輝く季節へ〜を元にしています。引用文・作品名・名称などの著作権はすべてTacticsが所持しています。
※ あ、あとゲームやってないとたぶん、というか絶対意味不明です。ぜひ買ってプレイしましょう(18歳以上になってからね)
私は結局、志望通りに劇団に入団できた。
先生は大学に行っても遅くないと言ったけど、これだけは譲れなかった。
初めて肌で感じるプロの世界。それは、学校でやっているものとはまったく違うものだった。
でも、それこそが私が求めていたものだった。
上月さんがいつも言っていたこと。
より多くの人に、たくさんのものを伝えたい。
その伝えたいものはなんでもいいの。
ただ、伝えることだけで充分意味を成す。
別に、焦っているわけじゃない。ただ、あの人に早く私の夢を見せたい。
それだけが、以前よりも私の決意を強くした………そんな気がする。
舞台の上。私を照らし出すスポットライト。
今日一日だけ、劇団に無理を言って、私だけのものにしてもらったステージ。
そして………
「おーい!ゆきみー!台詞でも忘れたのかー!?」
観客席から柔らかい笑顔で冗談を飛ばすあの人。
今日は、観客はあの人だけ。
「プロになって初めての舞台だから、ヤジ飛ばさないでよ。浩平君」
「しっかりと目に焼き付けておくぜ」
その言葉を合図にするようにスポットライトがゆっくり落ちていく。
そして……
私の夢が歩き出した。
一番大好きな人と共に………